研究課題/領域番号 |
20240038
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
祖父江 憲治 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20112047)
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研究分担者 |
林 謙一郎 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (90238105)
森田 強 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80403195)
真柳 平 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任助教(常勤) (20432544)
福本 健太郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00514407)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
51,610千円 (直接経費: 39,700千円、間接経費: 11,910千円)
2010年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2009年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2008年度: 32,110千円 (直接経費: 24,700千円、間接経費: 7,410千円)
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キーワード | 感情障害 / グルココルチコイド / ストレス / 大脳形成障害 / シナプス形成障害 / 内分泌 / 甲状腺ホルモン / 内分泌恒常性 / 大脳皮質形成 / カルデスモン / シナプス / 神経回路網 |
研究概要 |
胎生後期のグルココルチコイド(GC)曝露による一過性大脳発達遅滞は、神経前駆細胞でGC受容体(GR)を介するカルデスモン発現増加に伴う細胞運動異常が要因であることを見出した。この一過性大脳発達遅滞後に、思春期脳で神経回路網形成不全が起こることをMRIにより見出した。この所見は、周産期GC曝露後の行動異常発現や感情障害発症の有力な根拠となる。GC非存在下でシナプス形成に至る長期神経細胞培養系を確立し、GCのシナプス形成への影響を検討した。GC曝露で成熟神経細胞のシナプス形成脆弱化が起こり、カルデスモン発現低下によるシナプスでのアクチンフィラメント不安定化に起因すること、GCによるカルデスモン発現低下は、GRを介したSRF共役因子(MRTF-B)の発現低下によるものであることを明らかにした。本研究は、GCを介する内分泌系恒常性破綻に伴う感情障害発症の有力な分子基盤となるものと考えられる。
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