研究課題
基盤研究(A)
本研究では、本質的な耐久性を有する電極触媒の設計指針の構築を目指して、SnO2をモデル材料として、固体高分子形燃料電池(PEFC)のナノ構造制御電極触媒の開発に取り組んだ。PEFC電極触媒Pt/Cのカーボン腐食の問題に対し、SnO2およびNbやSb、AlをドープしたSnO2の酸化物担体を用い、高電位サイクルに対する耐久性を向上させることに成功した。Nb、SbをSnO2にドープすることで、SnO2担持Pt電極触媒の白金有効比表面積(ECSA)や酸素還元活性(ORR活性)、電極触媒層導電率の向上が見られた。また、高電位までの電位変動耐久試験(0. 9~ 1. 3V)を行い、Pt/SnO2電極触媒は、燃料電池自動車用電極触媒に求められる20年相当の6万サイクルまでECSAを保持することが確認できた。このことから、これらSnO2をベースとする酸化物担体を用いた電極触媒は、Pt/Cに対する代替電極触媒となる可能性があることが明らかになった。
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ECS Transactions
巻: 33(1) ページ: 473-482
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巻: 25(1) ページ: 831-837
Electrochemical and Solid-State Letters
巻: 12(9)
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http://www.mech.kyushu-u.ac.jp/~hup/index.html