研究課題/領域番号 |
20255002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
橋床 泰之 北海道大学, 大学院・農学研究院, 教授 (40281795)
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研究分担者 |
原口 昭 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50271630)
小池 孝良 北海道大学, 農学研究院, 教授 (10270919)
波多野 隆介 北海道大学, 農学研究院, 教授 (40156344)
玉井 裕 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (50281796)
宮本 敏澄 北海道大学, 大学院・農学研究院, 講師 (00343012)
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連携研究者 |
堀内 淳一 北見工業大学, 工学部, 教授 (30301980)
宮本 敏澄 北海道大学, 農学研究院, 講師 (00343012)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
45,630千円 (直接経費: 35,100千円、間接経費: 10,530千円)
2011年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2010年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2009年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2008年度: 14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
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キーワード | 北方森林 / 高緯度森林限界 / 窒素ミッシングリンク / Spodosol / 低温耐性土壌細菌 / フェザーモス / コンソーシアム形成 / カンパ林 / シアノバクテリア共生 / VBNC / 窒素固定 / 亜酸化窒素 / 森林限界 / ツンドラ土壌 / シアノバクテリア / 林床蘇類 / ヒース / カンバ林 / 北方森林限界 / ポドソル土壌 / 森林火災 / リン酸供給 / 林床蘚類 / 担子菌 / メタンガス放出 / ミズゴケ / 脱窒 / 永久凍土帯 / 窒素収支バランス / リン・窒素バランス / ハンノキ / ミズゴケ湿地林 / 林床被覆植物 |
研究概要 |
寒冷地の森林帯では窒素供給源が不明である。この「窒素ミッシングリンク」と呼ばれる「謎」を解明するため,東シベリア・永久凍土帯のグイマツ林床と北欧森林限界帯のスプールス林あるいはカンパ林で現地調査をおこない,土壌が持つ窒素固定能を探った。現地土壌微生物群集は土壌環境を反映した条件下で強いアセチレン還元を示した。16S rDNAを標的としたDGGE菌相解析では,Clostridium属細菌およびDugnella属細菌(γ-Proteobacteria綱)の活動が示唆され,植生によって主要な機能性菌相が大きく異なった。森林限界付近の森林土壌ではアセチレン還元力が小さく,逆に森林のない亜北極ツンドラ土壌で高いことが分かった。森林限界に近い北方林では,生態系全体の物質循環スケールが土壌単生窒素固定細菌による特徴的アセチレン還元能を制御し,ピースや菌根菌を系全体でのより協働的な窒素固定と樹木への効率的窒素供給が行われていることが強く示唆された。
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