配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2010年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2009年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2008年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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研究概要 |
嗅球内には多様ないわゆるGABA作動性"短軸索ニューロンshort axon cell SA"が存在し、数の上では比較的少数であるが機能的には重視されている。以前の検討では明らかに従来投射ニューロンとされてきたmitral/tufted cellsと異なるNOS陽性ニューロンの一部が投射ニューロンに含まれることを明らかとした。本研究では更に、"短軸索ニューロン"と分類されてきたcalbindin 陽性ニューロンの一部も同様に投射ニューロンであることを明らかにした。このことから我々は嗅球における"非主投射ニューロンNPP"を提唱した。しかし、重要なことは、嗅覚関連高次脳領域である島皮質,嗅結節,視床下部等に逆行性トレーサーfluorogoldを注入し標識されるニューロンの大部分は嗅球ニューロンの化学的マーカーでは染色されなかった。このことは"非主投射ニューロンNPP"は化学的性質の面から多様であり、これまで同定したNOS陽性、calbindin陽性"非主投射ニューロンNPP"はむしろごく一部であることが明らかとなった。一方、連合ニューロンについて逆行性及び順行性トレーサーで検討した結果、嗅球内、特に、糸球体層には主として大型のdopaminergic-GABAergic neuronsが担っている抑制性連合性結合IJGA(inhibitory juxtaglomerular association system)とexternal tufted cellsが担っている興奮性連合性結合EJGA(excitatory juxtaglomerular association system)の2種の連合性結合が存在すると考えられる。
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