研究課題/領域番号 |
20300130
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
田中 英明 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 教授 (90106906)
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研究分担者 |
新明 洋平 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 助教 (00418831)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
2010年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2009年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2008年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 神経軸索 / ガイダンス / 遺伝子欠損マウス / draxin / 大脳皮質 / genetic interaction / DCC / 神経 / Draxin / 受容体 / 網膜 |
研究概要 |
脳の機能は、その膨大な数の神経細胞が形成する正確な神経回路網に依存する。神経軸索が、正しい標的細胞に到達する選択的な軸索成長は、発生過程における神経回路網形成において重要な位置を占め、様々な神経ガイダンス分子とその受容体による細胞間相互作用を積み重ねた結果である。脳の複雑さを考慮すると、既知のガイダンス分子以外にもガイダンス分子が存在すと期待して分子探索した結果、既知のガイダンス分子とは全くホモロジーの無い反発性の新規神経ガイダンス分子を見出し、Draxin(Dorsal repulsive axon guidance protein)と命名した。この研究計画では、(1)Draxin遺伝子欠損マウス脳で見出された脳梁、海馬交連、前交連の欠損と視床から新皮質への投射欠損の発症機構を解明し、(2)Draxin受容体を同定し、そのシグナル機構を解明することを目的とした。 その結果、Draxin遺伝子欠損マウスに見出された軸索形成の欠失は神経細胞の細胞死によるものではなく、軸索は伸び出すものの正しい方向に伸びれないガイダンスの異常であった。Draxin受容体の探索からは、Netrinの受容体として知られるDCC にDraxinは結合し、DCC遺伝子欠損により、Draxin感受性が低減することを見出した。DCCが異なるガイダンス分子の受容体としてどのようなシグナルを伝えるのか明らかにすることが今後の課題である。
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