研究課題/領域番号 |
20330148
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大平 英樹 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90221837)
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研究分担者 |
飯高 哲也 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70324366)
磯和 勅子 三重大学, 医学部, 准教授 (30336713)
野村 理朗 京都大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (60399011)
野村 収作 長岡技術科学大学, 産学融合トップランナー養成センター, 特任准教授 (80362911)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
20,540千円 (直接経費: 15,800千円、間接経費: 4,740千円)
2010年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2009年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2008年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 意思決定 / 感情 / 脳 / 身体 / 実験系心理学 |
研究概要 |
本研究は、不確実性を伴う意思決定場面において、脳と身体がどのように機能的に関連しながら、最適な決定を導いていくのかを解明することを目的とした。2つの刺激の選択に一定確率で金銭的な報酬と損失を随伴させ、被験者が試行錯誤を通して報酬を最大化することが求められる確率学習課題を実験パラダイムとして確立し、そこでの脳活動と身体反応を、陽電子断層撮影法(PET)と自律神経系・内分泌系・免疫系反応の同時測定により検討した。その結果、以下の知見を得た。(1)確率学習課題の遂行時には前頭前野部位と背側線条体が賦活し、それらの脳部位の活動は身体反応をトップ・ダウン的に制御していることが示された。(2)報酬の獲得・損失に伴う感情反応の個人差の一部は、セロトニン・トランスポーター遺伝子の多型により説明される。(3)交感神経活動が脳にフィードバックされて島皮質に表象され、それが意思決定のランダムさを規定する。(4)これらの意思決定に伴う脳と身体の機能的相関は、慢性ストレスにより鈍化する。
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