研究課題/領域番号 |
20350029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
阿部 正明 九州大学, 工学研究院, 准教授 (90260033)
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研究分担者 |
久枝 良雄 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (70150498)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
19,630千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 4,530千円)
2010年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2009年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2008年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 金属錯体化学 / 多核錯体 / 超分子錯体 / 分子構造 / 酸化還元 / 配位子交換 / 多核金属錯体 / 生体関連化合物 / ポルフィリン / ポルフィセン / ルテニウム / 大環状クラスター / 環状構造 / 架橋配位子 / レドックス / 混合金属錯体 / フェロセニルカルボン酸イオン / テトラピロール / レドックス化学 / ナノ構造 / 固液界面 |
研究概要 |
本研究は、多核金属錯体と生体関連化合物のハイブリッド体の合成とその光・電子機能などの諸機能の発現と制御に関する基盤研究を展開し、新しい分子材料システムを構築することを目的とした。以下の研究成果を得た。ルテニウム三核錯体をコアとする大環状クラスターの合成と特性:ルテニウム三核錯体と含窒素系二座配位子とを反応させ、種々の員環数から成る大環状クラスターを合成した。酸化還元挙動を調べ環状フレームワーク内での三核コア間の電子的相互作用について検討した。また種々のビスピリジル系配位子を架橋配位子とする環状構造も構築し、その構造を明らかとした。ポルフィリン-三核錯体ハイブリッド錯体の合成と特性解明:テトラ(3-ピリジル)ポルフィリンと三核錯体とを2:4の比で組み合わせた巨大箱型分子を合成し、酸化還元挙動を明らかとした。ポルフィセン -ルテニウム錯体の構造決定ならびに軸配位子置換反応の速度論的評価:6配位型ルテニウム-ポルフィセン錯体について初めてX線構造を示した。溶液内での軸配位子ピリジンの交換反応はポルフィリン錯体に比べ、速度定数で1桁程度遅く、活性化パラメータは配位子交換反応が解離機構で進行することを示唆した。
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