配分額 *注記 |
19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2008年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
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研究概要 |
表面が滑らかでない薄膜中の分子配向を解析する手法を,すでに独自に開発を進めているMAIR分光法とともに,ラマン分光法での実現を目指した.ラマン分光法は,極めて細く絞ったレーザー光により解析するため,薄膜のむらに影響されにくく,また赤外分光法では得られないC=CやN≡N伸縮振動バンドのような,構造異性化と構造異方性を同時に考える上で鍵となる化学構造を明らかにできる点で重要である.本研究では,Z偏光測定に相当する構造異方性に関する情報を定量的に得るため,定量精度の高い偏光ラマン分光装置をくみ上げた.さらに,レーザー光照射・光散乱の過程を,光学異方性を考慮しながら厳密に理論化し,偏光ラマンスペクトルから官能基の分子配向を求める手法を確立した.
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