研究課題/領域番号 |
20360411
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
リサイクル工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
小西 康裕 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90167403)
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連携研究者 |
荻 崇 大阪府立大学, 工学研究科, 助教 (30508809)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2010年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2009年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2008年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 都市鉱山 / 廃棄物再資源化 / リサイクル / レアメタル / バイオミネラリゼーション / ナノ粒子 / 貴金属 / 金属イオン還元細菌 |
研究概要 |
Pd(II)イオンのバイオ還元・回収は、電子供与体(乳酸塩、ギ酸塩)の共存下、温度25℃、溶液pH7の条件下で、金属イオン還元細菌Shewanella algaeの作用によって迅速に進行することがわかった。60分以内の回分操作で、初期液相濃度1-10 mMのPdCl_2水溶液から金属Pdナノ粒子(一次粒子径10nm程度)が細胞内に還元・析出し、出発溶液(10mM PdCl_2)に対するPd濃縮率は570倍に達した。また、連続式バイオ反応器を用いて、供給液Pd(II)濃度が5 mMの場合に滞留時間を20秒に大幅に減少させて連続操作しても、Pd回収率が95%以上を維持し、最大Pd回収速度が95 kg/(h・m^3)に達することが明らかになった。 プリント基板やICチップの王水浸出液を対象に、浸出液のpH調整(pH1-2)を行うだけで、Au(III)イオンを選択的に、迅速にバイオ還元・回収できることがわかった。還元細菌S.algaeを利用する貴金属の分離濃縮・高機能化回収法は、従来の化学的回収法に比べて環境負荷が小さいソフトパスであるとともに、貴金属ナノ粒子の生成までが迅速に完結することから、貴金属の高付加価値化リサイクリング技術として実用化に向けて期待が高まる。
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