配分額 *注記 |
20,800千円 (直接経費: 16,000千円、間接経費: 4,800千円)
2010年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2009年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2008年度: 12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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研究概要 |
大腸菌は外部からの受容体への刺激をべん毛モーターの回転を時計・反時計回りの転換を制御する内部の情報伝達に変換する機能を持つ.今回我々は,高速度ビデオカメラを用いてべん毛モーターの回転を取得し,同一セルの異なる二つのモーターの回転変換が,細胞内情報伝達物質,リン酸化CheY(CheY-P)によって制御されていることを見いだした.転換は非常に高い協同性を持ち,さらにはサブ秒の時間遅れを伴っていた.この時間遅れは,極の受容体からの位置に関連していた.この高い協同性はCheYの突然変異系であるcaCheYの発現により抑制された.さらに,この協同的な変換は脱リン酸化酵素であるCheZを必要とすることも明らかになった.今回の結果は,受容体からの一過的なシグナル濃度の上昇,減少が必要となる.このことはまるで濃度の変化が波のように伝わることを意味する.
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