研究課題
基盤研究(B)
世界的に高齢化社会を迎え、その介護は各国で大きな問題となっている。高齢者の介護で問題となるのは排泄、褥創、痴呆である。本研究はこの排泄の問題をITを利用した排尿検出システムを構築することにより解決しようとするものである。尿の検出には内部にopアンプとA/Dコンバータを内蔵する特殊なRFIDを用いた。尿を検出するためにはイオン化傾向の異なる二種の電極を紙おむつの中に設置した。電極が尿で濡れると起電力を生じ、その電圧をA/Dによりデジタルデータとして、RFIDから介護センターに通報するようにした。この通報システムにより、自宅での介護が可能となり、高齢者の排尿管理の質は著しく改善される。また本システムは尿量を検出できるので、保水能力の最大限まで紙おむつを使用することができ、紙おむつを有効に利用することができる。使用済みの紙おむつの処理には膨大なエネルギーを消費するので、このシステムはC02の排出を減らすることにも有効である。今後紙おむつの使用量は世界で急増する。本研究により莫大な量のエネルギーの節約が期待できる。
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