研究課題
基盤研究(B)
高齢者における肺炎は難治性かつ易再発性で致死率も高く、その予防法の確立が急務である。特に、介護施設入所中の高齢者は虚弱で細胞性免疫が低下しており、いったん肺炎に罹患した場合の生命予後は不良である。近年、諸外国の研究により、結核および癌免疫におけるビタミンDの免疫賦活作用が明らかにされた。本研究で私は、初めに、介護施設入所中の日常生活動作(ADL)の低下した高齢者において、肺炎を繰り返す患者では対照群と比較して血中のビタミンD濃度が低下しかつ細胞性免疫が低下している事実を明らかにした。次に、それらのビタミンD欠乏患者群において活性型ビタミンD3の投与が細胞性免疫を賦活化し、その後の健康状態に良好な効果をもたらすか否かにつき前向きの介入研究を施行した。その結果、虚弱高齢者における少量のビタミンD補充療法には、肺炎の予防効果ならびに生命予後の改善効果いずれも認められなかった。
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