研究課題/領域番号 |
20390480
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山本 哲也 高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (00200824)
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研究分担者 |
笹部 衣里 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (40363288)
佐竹 秀太 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (10304685)
植田 栄作 高知大学, 教育研究部・医療学系, 講師 (10203431)
立石 善久 高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (20372732)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2010年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2009年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2008年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | 低酸素 / 口腔癌 / 一酸化窒素 / 口腔扁平上皮癌 / VEGF / 5-FU / Hypoxia-inducible factor-1 / 放射線感受性 / 薬剤耐性 / 活性酸素 |
研究概要 |
口腔扁平上皮癌(OSC)に対する抗癌剤の作用に及ぼすNO供与体の併用効果を検討した。OSC細胞に対する5-FUの増殖抑制効果は、正常酸素および低酸素分圧下いずれの条件においてもNO供与体であるNOC-18の併用により増強された。マウス背部皮下に形成された腫瘍の増殖は、5-FUあるいはニトログリセリン(NTG)単剤投与でも有意に抑制されたが、両者を併用することにより最も強く抑制され、その際、腫瘍組織におけるHIF-1αおよびHIF-1α標的遺伝子産物(VEGF、GLUT-1)の発現が有意に低下した。さらに、口腔扁平上皮癌症例において、化学・放射線療法と並行してNTGを投与した群では非投与群に比べ化学・放射線療法の臨床効果が増強される傾向が認められた。以上より、NO供与体と抗癌剤との併用はOSCの治療上検討すべき方法であることが示唆された。
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