研究課題/領域番号 |
20401018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
上里 賢一 琉球大学, 名誉教授 (50101457)
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研究分担者 |
赤嶺 守 琉球大学, 法文学部, 教授 (20212417)
前門 晃 琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 教授 (50274874)
比屋根 照夫 琉球大学, 名誉教授 (10045172)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2010年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2009年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2008年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 琉球漢詩文 / 東アジア漢字文化圏 / 交流史 / 知識人 / 思想史 / 冊封使 / 琉球官話 |
研究概要 |
本研究の目的は、琉球の漢詩文の東アジア漢字文化圏の中における特色やその成立と展開に東アジア漢字文化圏がどのように関わっているのかを明らかにすること。そして、琉球王国末期の琉球知識人の苦悩を当時の朝鮮・安南の知識人は、どの様に見ていたのかを探ることにある。そこで、中国・ベトナム・韓国・台湾・日本において関連資料の収集および調査を行なった。その結果、中国調査では、上海図書館・蘇州呉県図書館において、琉球に使者としてやって来た冊封使・従客の詩文集および清代末期に発刊された新聞『上海新報』の琉球関連記事を調査・収集した。ベトナム調査では、ホーチミン市・ハノイ市・フエにおいて、ベトナムの進貢使節(中国への外交使節)の旅程や詩文集、紀行日記、琉球の使節との交流に関する漢文資料の調査を行ない、それらの資料を入手した。また、琉球処分期(19C)のベトナムの歴史的状況や当時のベトナム知識人に関する調査を、特に潘佩珠に焦点を当てて行ない、潘佩珠や当時の歴史・社会状況に関する漢文文献資料の調査・収集を行なうとともに、潘佩珠の子孫やベトナムの潘佩珠研究者への聞き取り調査を行なった。韓国調査では、韓国国立中央図書館・ソウル大学奎章閣において、朝鮮の進貢使節(中国への外交使節)の旅程や詩文集および琉球の使節との交流に関する漢文資料の調査・収集を行なった。また、琉球処分期(19C)の琉球関係資料の調査・収集を行ない、それらの資料を入手した。台湾調査では、国家図書館・中央図書館分館・台湾大学附属図書館・故宮博物院において、琉球漢詩文や琉球使節の交流および琉球処分期の歴史状況に関する資料調査・収集を行なった。また、近代期に日本の植民統治下にあった台湾の統治下・統治終了後にかけての激動の歴史状況に関する資料調査・収集を行なった。日本調査では、国会図書館・愛知大学東亜同文書院大学記念センター・愛知大学図書館において、清代末期から中華民国時代まで(19C末~20C初)の琉球・中国に関する文献資料の調査・収集を行なった。また、琉球大学において公開学術討論会「琉球官話と中国のことば」を開催し、議論を通して研究者同士の交流・連携を深めることができた。なお、今後、調査報告集を刊行する予定である。
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