配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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研究概要 |
リレーショナルデータベースをグラフ構造を用いて表現し,次に,その構造に対してキーワード検索を行い,グラフの一部を適切な解として見なす研究がすでにある。これらの研究では,検索結果の単位が,検索時に指定される全てのキーワードが出現する極小サブグラフ,即ち従来の "minimality"に基づくものである。しかし,パーソナル情報管理システムにおける異種性を持つ大量の情報を表現するグラフにおいては,検索キーワードが出現するノード数が必ずしも1には限らず,利用者にとってより適切な解は,極小サブグラフを更に拡大する必要がありうると考えられる。従って,従来の "minimality"概念に 基づいたアプローチによる検索結果の単位の決定法が不十分であり、"beyond minimality"概念による検索結果の単位を生成するために必要な代数的な演算の提案を行った。 次に、従来の情報検索にシステムにおいては、適合度の高い順に検索結果の要素を並べることが一般的である。つまり、検索結果は、単なる要素の集合型ではなく、ランク付けリスト型である。従って、従来のデータベースにおいては、代数的な演算を適用し、検索結果を効率よく求めることが可能であった。しかし、パーソナル情報管理システムにおいては、それと同様な手法を直接導入することが混乱であることが明らかになった。 更には、パーソナル情報管理システムにおける異種性を持つ大量の情報中でも、電子教科書やそれをもとに作られた教材(パワーポイントなどの資料)は,特定な性質を持っている。それらの情報は、同期化メディアストリームの一種であり,それぞれに補足情報が含まれているといえる。これらの同期化メディアストリームにおける部分的な情報を効率よく効果的に検索するためには、まずそれらの情報のモデル化が必要であると考え、同期化メディアストリームの相対関係が表現可能な2次元モデルを提案した。
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