研究課題
基盤研究(C)
今回の研究で我々は正常プリオン蛋白質(Prion protein:PrP)はCa2+動員性の受容体 : グルタミン酸受容体I型(mGluR1)と結合し神経細胞内Ca2+濃度を調節していることを確認した。これはPrPはmGluR1受容体と相互作用することで細胞内Ca2+を調節しており、その調節機構が破綻することで神経細胞の変性死が引き起こされること示唆している。今回はマウスを使った実験の結果は間に合わなかったがプリオン蛋白(PrP)遺伝子ノックアウト(Ngsk Prnp-/-)マウスでのプルキンエ細胞死やプリオン病での神経変性はこの機構によるものである可能性もある。またcDNAライブラリを用いたexpression cloning法により新たにplasmalemma vesicle associated protein (Plvap/PV-1)を結合蛋白質候補としてクローニングすることができた。またプリオン蛋白質のホモログであるDplは培養細胞にてプリオン感染にはほとんど影響しないこと、Shadooは感染細胞において異常型プリオン蛋白質の蓄積を促進するかもしれないことが判明した。
すべて 2011 2010 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
Nat Med. 17(2)
ページ: 175-178
120006984771
Nature Medicine
巻: 2 ページ: 175-178
Jpn J Clin Oncol.
120006984483
Fertil Steril. 94(7)
120006984493
Exp Clin Endocrinol Diabetes. 117(3)
ページ: 124-128
Biochem Biophys Res Commun. 377(3)
ページ: 957-961
120006984617
J Biol Chem. 283(35)
ページ: 24202-24211
Eur J Endocrinol. 158(6)
ページ: 867-878
120006984107