研究概要 |
日本の多くの青少年は,精神身体的に不調を抱えていることが報告されている。本研究では,21歳から22歳の15名の健康な大学生を対象にして,メラトニン,成長ホルモンの分泌を生理的パラメータとした生体リズムパターンを蛍光酵素免疫測定法で検討した。唾液サンプルは,被験者が連続5回自宅で採取した。また1日2回心身の状態を自己評定した。メラトニンと成長ホルモンを指標とした不規則な概日リズム群(ICR)は,規則的な群(RCR)と比べ,不安傾向を中心に有意な心身の不調が見出された。本研究で心身の不調は,基本的なライフスタイルを変更することによって改善できる可能性が示された。
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