研究課題/領域番号 |
20500731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
土井 裕司 武庫川女子大学, 生活環境学部・食物栄養学科, 教授 (50106267)
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連携研究者 |
山中 裕佳子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 助手 (80434934)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | リン脂質過酸化物 / チューブリン-微小管系 / 抗酸化剤 / 活性酸素種 / PC12 / チューブリン / 微小管 / PC12細胞 / ケルセチン / エピカテキン / アスタキサンチン / 8-OHdG / 脂質過酸化物 / チロシナーゼ / 夏ミカン / 八朔 / 細胞骨格 / GTPase / 抗酸化系酵素活性 |
研究概要 |
本研究では、リン脂質過酸化物による細胞の老化メカニズムを検討し、それに対応した食品成分を選択して、その細胞老化への効果を検討した。細胞としては、神経細胞モデルであるPC12細胞を使用した。リン脂質過酸化物は細胞培養時に培地に添加された。細胞外から与えられたリン脂質過酸化物は、細胞膜を過酸化させ、次いで、細胞質の細胞骨格であるチューブリン-微小管系に作用して、その機能を劣化させていた。また、抗酸化酵素系へも影響を及ぼし、更にはDNAの酸化損傷も招いていた。これらの事実から、リン脂質過酸化物は先ず、細胞膜を酸化させ、そこで生じた過酸化物および添加したリン脂質過酸化物がチューブリンと相互作用して、そのGTPase活性を低下させ微小管形成能を抑制することによって、微小管の機能を劣化させていた。また、これらの活性酸素種は抗酸化系や遺伝子へも影響を及ぼしていたのである。そこで、食品由来抗酸化物質による劣化機能の回復を試みた。その結果、チューブリンおよび抗酸化系酵素の機能回復が認められ、細胞生育が回復した。活性酸素種による細胞機能の劣化に対して抗酸化剤が有効であることが明らかとなり、食品由来抗酸化物質の摂取が老化に対して予防効果を有することが示された。
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