研究課題
基盤研究(C)
本研究では、多段階生産工程に応援作業者を組み込むことによる効果を検証した。生産システムにおいて、作業者や設備を効率的に用いることによって生産性を向上させることは重要である。しかしながら、作業時間変動による工程間の作業干渉や工程間の作業負荷のアンバランスがシステム性能を減少させる。本研究では、作業時間量(タイムバッファ)を利用した応援作業者の移動ルールを提案した。応援作業者を組み込んだ生産ラインでは、作業時間変動による工程間の作業干渉のみならず、工程間の作業負荷のアンバランスに対しても柔軟に対応できることが示された。多段階生産システムにおけるすべての仕掛在庫情報を活用するフロー制御方式を設計し、詳細なフロー制御を実現した。本研究で設計されたフロー制御方式は、仕掛在庫の状態空間を制御領域として捉えており、従来のフロー制御方式よりも緻密な制御が可能となり、システムの生産効率や平均総仕掛在庫量に関してきめ細かく調整することが可能となっている。仕掛在庫情報を活用したフロー制御方式を用いることにより、これまで提案されてきた従来方式での制御構造の違いが仕掛在庫の状態空間での制御領域の相違として表現された。さらに、シミュレーション実験を行った結果、最適なフロー制御方式を設計するための制御領域が明らかにされた。
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