研究課題/領域番号 |
20510219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源保全学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
西川 潮 新潟大学, 超域学術院, 准教授 (00391136)
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研究分担者 |
小泉 逸郎 北海道大学, 創成研究機構, 特任助教 (50572799)
東 典子 北海道大学, 水産科学研究院, COE博士研究員 (20374704)
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連携研究者 |
東 典子 東京農業大学, 生物資源開発研究所, 博士研究員 (20374704)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 保全生物 / 外来生物 / 保全生態学 / 生態系管理 / ウチダザリガニ |
研究概要 |
特定外来生物シグナルザリガニ(Pacifastacus leniusculus)は、近年、急速に北海道や本州で分布を拡大している。本研究では、ミトコンドリアDNA解析(16SrRNA)に基づき、シグナルザリガニの起源、遺伝的変異、ならびに侵入先における分散パタンを明らかにした。その結果、1)国内のシグナルザリガニは複数起源由来のハプロタイプが混ざり合っていること、2)侵入集団は遺伝的多様性が高いこと、3)侵入集団は主に人為移植によって国内で分布を拡大していることが示された. また、シグナルザリガニに特異的な核DNAマイクロサテライト・マーカーを新規に5座開発し、これらを用いて、国内のシグナルザリガニの地域構造と遺伝的多様性を検討した。その結果、4)侵入集団は主に北海道、長野、滋賀の3クラスターに分かれること、5)北海道集団は長野、滋賀集団に比べ遺伝的多様性が高いこと、6)近年発見された利根川水系の集団は北海道由来であること、7)ミトコンドリアDNA解析で多型が認められなかった集団でも、核レベルでは十分に高い多様性を示すことが分かった。これらのマイクロサテライト・マーカーはシグナルザリガニの分布拡大パタンの解明や駆除ユニット設定の際に有用である。
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