研究課題
基盤研究(C)
日本の伝統音楽は記譜法の統一への積極的な動きは示されず、歌声部・三味線・囃子・舞踊の関係性が明確な総合譜は不在であった。本研究では長唄舞踊の代表曲『供奴』をとりあげ、舞踊譜以外を全て五線譜化、また舞踊部分を図象化した総合譜を完成させ、それに即したDVDも添えた。これは研究者、各専門家にとどまらず、一般に広く読譜できる初めての総合譜で、とかく難解と思われてきた古典芸能の世界に一石を投じる画期的な研究となった。