研究課題/領域番号 |
20520233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 釧路公立大学 |
研究代表者 |
市川 千恵子 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (10372822)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 女性運動 / 散文 / 性道徳規範 / 女性医師 / ヴィクトリア朝後期 / 小説 / 新しい女 / サラ・グランド / アラベラ・ケニーリー / 19世紀医学 / 優生学思想 / マーガレット・トッド / 性の二重規範 / セクシュアリティ / 世紀末 / 「新しい女」小説 / Elizabeth Blackwell / Margaret Todd / ジョゼフィン・バトラー / 性病予防法廃止運動 / 性の二重規範批判 / 国民像の形成 / 売春 |
研究概要 |
本研究課題は、ヴィクトリア朝後期の女性著述家による「抗議と抵抗の文学」としての散文をジャンル横断的に解明し、女性の政治的想像力によるネットワーク形成の様相を検証することを目指した。ジョゼフィン・バトラーの性病予防法撤廃運動と執筆活動は、女性に自らの身体への意識を高め、さらに女性医師のパイオニア、エリザベス・ブラックウェルの著作における近代医学による女性身体への暴力と搾取に対する抗議は、女性が性について語る契機をもたらし、世紀末の〈新しい女〉の誕生へと連動する。セアラ・グランドの文学作品に刻まれた性のダブル・スタンダードへの抵抗と、医師、医療による女性の心身の虐待への抗議には、バトラーとブラックウェルらの声の継承を確認することができた。また、医師で著述家のマーガレット・トッドとアラベラ・ケニーリーの小説において、女性医師には同性の身体の守護者としての使命が付与され、同時にそのことが物語の展開上でも重要な役割を果たすことが明らかになった。国際学会において、2008年にバトラーについて、2010年、2011年にはトッドとケニーリーに関する研究発表を行った。また、バトラーに関する論文はラウドレッジ社の学際的女性史雑誌に掲載予定となり、国外へも研究成果を積極的に発信することができた。
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