研究課題/領域番号 |
20520465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山崎 けい子 富山大学, 人文学部, 教授 (50313581)
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研究分担者 |
中河 和子 富山大学, 医学薬学研究部(医学), 非常勤講師 (00456401)
深澤 のぞみ 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (60313590)
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研究協力者 |
田上 栄子 トヤマヤポニカ, 日本語講師
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 外国籍年少者 / 日本語教育 / 学習環境 / 翻訳教材 / 共生サポート / 支援ネットワーク / 協働作業 |
研究概要 |
本研究は、富山のような外国籍年少者が広い範囲に散在している地域の支援に着目している。子ども達の周辺に集う様々な人々を巻き込み、国籍や役割を超え、地理的にもばらばらに存在する支援の力を集め連携を結ぶ試みを行うこと、学習環境のデザインの可能性を探ることが本研究の目的である。そのため、翻訳教材作成プロジェクトを企画し、実際の活動における人々の関わり方を記録、分析、考察した。また、小学校国語教科書翻訳教材『どっちから勉強する?日本語?母語?』を2011年3月30日に発刊した。外国籍等の子どもの支援現場を孤立させないことが、ある程度までではあるが、なされてきていると考えている。 実践の中で得た成果を以下にまとめる。(1)散在(非集住)地域の不便さを克服するため、HPを拠り所としたバーチャルなコミュニティづくりを目指したが、非常に限定的な成果しか得られなかった。代替的に機能したのが、メーリングリストであった。(2)翻訳教材作成プロジェクトの中で、それぞれのメンバーが関わり、翻訳作業に価値を見いだし、実際の現場にあわせるべく自分自身の立ち位置を変化させていくことが認められた。(3)自分の母語へ教材を翻訳することで、翻訳者が自身の母文化・母言語アイデンティティをとらえ直し、エンパワーメントの効果があることが観察された。(4)散在地域の外国籍年少者の日本語言語学習に関する支援モデルの試案をまとめた。
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