研究課題/領域番号 |
20520506
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
東矢 光代 琉球大学, 法文学部, 准教授 (00295289)
|
研究分担者 |
眞邉 一近 (眞邊 一近) 日本大学, 大学院・総合社会情報研究科, 教授 (80209676)
石津 希代子 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 准教授 (10446180)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 英語 / リスニング / 高周波 / ボトムアップ処理 / 閾値仮説 / カテゴリー知覚 / 高周波音声 / 子音弁別 / 英語リスニング / 高周波音声弁別 / 子音の聞き取り |
研究概要 |
言語音声処理に関するプロセス・モデルでは上級者ほどボトムアップは自動化され、トップダウン処理を働かせることが知られており、効率的なトップダウン処理が可能になるためには、ボトムアップ処理が閾値を越えている必要がある、との考え方がある。本研究ではボトムアップ音声処理の中でも「高周波音域」の弁別能力の、英語習熟度への寄与について、(1)リスニング習熟度の高い英語学習者は、高周波音域の弁別能力が高い。(2)リスニング習熟度の高い英語学習者は、子音聞き取り能力が高い。(3)高周波音域の弁別能力と子音聞き取り能力は正の相関関係にある。(4)リスニング習熟度に対する高周波音域の弁別及び子音聞き取り能力の寄与には、閾値が存在する、の4つの仮説に基づき、実験を行なった。実験では純音弁別テスト(2000Hz,3000Hz)、L-R音同定テストを作成し、132名のデータを分析した。L-R音同定テストには[light-right][play-pray]ペアを用い、4つの話速条件及び高周波音/低周波音除去条件を組み入れた。その結果、1)GTECによるリスニング習熟度の高い英語学習者は、2000Hzと3000Hzの両音域の弁別能力が高かった。また、2)いずれの話速条件でもリスニング習熟度の高い英語学習者は、有意に子音の聞き取り能力が高かった。3)純音の弁別能力とリスニング習熟度の相関はあまり高くはないものの、2000Hzでのみ有意であった。4)リスニング習熟度の高い英語学習者のみが、高域の手がかりのみを残した音声の弁別が可能であり、仮説(4)を支持する結果が得られた。
|