研究課題/領域番号 |
20529006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
海老原 志穂 清泉女子大学, 文学部, 講師 (30511266)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,130千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 630千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 記述言語学 / チベット語 / アムド方言 / フールドワーク / 少数民族 / 統語論 / 音韻論 / 比較言語学 / フィールドワーク |
研究概要 |
本研究は、筆者が今まで行ってきた青海省共和県におけるチベット語アムド方言の記述方法を基に、チベット語の古層を反映すると考えられる甘粛省天祝県のアムド方言を記述し、他地域のアムド方言およびチベット文語、敦煌文献に現れる中古チベット語と比較検討することによって、チベット語の通時的な変化の一端を明らかにすることを目的とする。 本年度の研究業績は、現地調査、研究成果のまとめ、成果の発表の3つににわけられる。研究代表者は、平成23年3月1日~23年3月24日の日程で、中国、甘粛省天祝県及び青海省互助県において現地のアムド方言の言語調査と情報・資料の収集を行った。主に語彙と基本文例を調査した。互助県、天祝県のデータについては、音韻、語彙、文法特徴を整理中である。互助県、天祝県のデータ中の語彙には、敦煌文献などの古チベット語と共通するものなどもみつかった。助動詞については、青海省共和県や甘粛省南部などの他地域のアムド方言にはみられず、四川省などで話されるカム方言と共通するものがみつかった。 成果のまとめについては、昨年行った青海省共和県ギャイ村のアムド方言について、その成果をまとめ出版した(『アムド・チベット語の発音と会話』、『アムド・チベット語読本』、『アムド・チベット語語彙集』)。さらにアムド方言の文法概説を'Amdo Tibetan'という論文にまとめた。 成果の発表としては、人間文化研究機構国立国語研究所、共同研究プロジェクト「形容詞節と体言締め文:名詞の文法化」において'Mermaid Construction in Amdo Tibetan'と題した研究発表を行った(2010年12月11日)。
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