研究協力者 |
DEV Raj Dahal Head of the Friedrich Ebert Stiftung, Nepal
DKHADGA Bahadur K.C. Central Department of Political Science, Tribhuvan University, Nepal, Associate Professor
DNANDA Bahadur Singh Central Department of Zoology, Tribhuvan University, Nepal, Associate Professor
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研究概要 |
ネパールのマオイスト人民戦争と,それを終結させるための平和構築については,これまで外国でも日本でも十分な研究がなされてこなかった。ネパールは小さな国だが,アジアの二大国インドと中国の間にあり,地政学的に極めて重要な位置にある。また,ネパール・マオイストは,現代世界で最も成功したマオイスト政党であり,その人民戦争は特にアジアの途上国にとっては重大な関心をもたざるをえない出来事である。この観点から,この研究では,マオイストのイデオロギーと党組織,人民戦争の開始と拡大,停戦と平和構築プロセスの展開を分析した。その結果,マオイスト紛争は開発格差拡大に起因するものであり,それを放置する限り永続的平和の構築も困難であることが,具体的事例を通して実証された。
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