研究課題/領域番号 |
20530248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
韓 池 大阪府立大学, 経済学部, 准教授 (40405329)
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研究分担者 |
宮本 勝浩 関西大学, 会計研究科, 教授 (80078998)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 政策シミュレーション / 中国の為替政策 / 中国の金融政策 / DSGEモデル / asymmetric preferences / inflation fluctuations / monetary policy rule / real exchange rate / DSGE model / McCallum rule / Taylor rule / PCP / LCP / China / exchange rate pass-through / exchange rate dynamics / simulation |
研究概要 |
本研究は、為替レートの不完全なパススルー効果と不完全な資本市場を持っている2国動学的確率的一般均衡(DSGE)モデルに基づいて、中国の金融政策、為替政策の中国経済と日本をはじめ中国の主要な貿易相手国の経済への影響をシミュレーションによって分析した。そして、次のような主な結論が得られた。 (1)中国の不安定なインフレの変動を抑える対策として、本研究はMcCallumルールを提案した。本研究の分析によって、Taylorルールに比べて、McCallumルールは中国の実質産出の変動を多少大きくもたらすが、中国のインフレの安定に大きく貢献するという結論が得られた。 (2)また、本研究の分析によって、中国政策当局の不対称な目的関数のもとでの金融政策自体は中国のインフレの変動が中国の実質産出の変動よりもっと大きい原因であるという結論が得られた。 (3)さらに、本研究は中国の経済を管理するために、中国の実質産出の安定とインフレの安定だけではなく、中国の実質為替レートの安定をもターゲットするという代替金融政策を提案した。本研究の分析によって、この代替金融政策はインフレの安定に大きく貢献するということが分かった。 (4)最後に、本研究の分析によって、中国の金融政策、為替政策の変動による日本をはじめ中国の主な貿易相手国への影響はそれほど大きくないということが分かった。
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