研究概要 |
本研究では、貸手の観点から残価設定販売型リース取引についてリース会計基準による測定方法の比較検討を行い,その取引の経済的実質を明らかにし,会計理論上,その妥当な測定方法を提案することを目的の1つとしている 検討の結果,残価設定販売型リース取引について,以下の2項目を反映した会計理論上妥当な方法を提案した (1)ファイナンス・リース取引,および解約不能のオペレーティング・リース取引においては,リース料の性質を融資の元本と利息の返済とみるのが妥当である (2)販売益の金額は,リース物件全体に対するものではなく,リース物件の使用権のうち残価を除いた部分を販売したことを反映したものでなければならない
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