研究概要 |
古地磁気および底生有孔虫の酸素同位体を基に, 南房総に分布する千倉層群の層厚約500mにわたる層準における詳細な編年を行った.その結果,当該層準がKaena逆磁極亜帯を含むGauss正磁極帯上部および松山逆磁極帯下部に,得られた酸素同位体カーブはMIS G16~93の間に対応することがわかった.さらにテフラ層Okr1-15を認定し,岩相,鉱物組合せおよびガラスの化学組成の類似性からその内8枚を本邦で報告されている広域テフラと対比した.またLR04タイムスケールでMIS 104とされていたMatuyama/Gauss境界は,MIS 103に当たることがわかった.
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