研究概要 |
アナログASICを用いたCCD実験システムの構築並びに高性能読み出しの技術実証を本研究の目 的とする。現在、JAXA/宇宙科学研究本部を中心に、次世代X線天文衛星Astro-H搭載を目指したCCD検出器が開発中であり、また、国立天文台を中心に、すばる望遠鏡主焦点カメラHyper SurprimeCamに搭載されるCCD検出器が開発されている。本研究は、これらの異なる分野の大型科学プロジェクト双方を担うキーテクノロジーに、技術実証で貢献するものである 新たに東京大学にて、CCD素子開発のための実験システムの構築を行った。構築したシステムを 用いて、浜松ホトニクス社と共同開発している厚型CCD素子(シリコン有感層厚~200μm)のテスト素子の試験駆動を実施した。これまでと半導体の型が異なるために必要な駆動エレクトロニクスの変更を施し、読み出しノイズ15e-,エネルギー分解能185eV(FWHM@5.9keV)を達成した。 現在、駆動電圧の最適化、ノイズの低減などを試みて、更なる性能の向上に努めている。また、日本の次期X線天文衛星Astro-Hに搭載予定のCCD素子の開発は、アナログASICを搭載した初めての宇宙用CCDカメラである。Astro-H搭載CCD素子の開発に参画し、本研究に於ける基盤技術の検 証に貢献した。This program aims the validation to establish of CCD data acquisition system using analog ASIC. Today, Osaka University and JAXA are developing CCD detector for Astro-H mission, which is planned to launch on 2014. Hyper SurprimeCam onboard Subaru
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