研究概要 |
フェムト秒強レーザー場における有機分子のフラグメンテーション測定を行い,量子化学計算の結果と併せて,高速水素転位から解離に至る過程を明らかにした.アルコールおよびエーテルではC_2H_4OH^+経由,エタノール二量体からはC_2H_5OH_2^+経由によるH3O^+の生成機構であること,およびそれらの時間スケールを明らにした.重水素化エタンCH_3CD_3からのH_2^+,H_3^+,H_2生成イオンにおけるH/D含有比からは,エタンジカチオンにおけるCH_2CH_2^<2+>…H_2錯体を経由した反応経路の存在を示した.
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