研究概要 |
ポリチオフェン(P3HT)溶液への揮発性添加剤トリフルオロメチルベンゼン(TFMB)添加によるポリマートランジスタの特性向上を検討した。主溶媒を変化させた結果,主溶媒の沸点がTFMBより低いとき。特性向上が得られた。沸点の違いから,塗布成膜後の乾燥過程で両溶媒の組成が変化し,貧溶媒であるTFMBによるP3HT凝集が重要であることがわかった。また,TFMBと沸点がほぼ等しい飽和炭化水素であるメチルシクロヘキサンを添加溶媒とした結果,TFMBとP3HTの電荷移動相互作用の寄与が示唆された。
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