配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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研究概要 |
合金白鋳鉄は鋳造時あるいは焼入れ処理時に多量の残留オーステナイトが存在する.この残留オーステナイトは,製品の機械的性質や使用時の部材の欠損などに大きく影響するため,これを制御することは重要である.これまで,残留オーステナイト量の測定には,X 線回折法によることが多く,簡便な測定法及びそのシステムの開発が望まれていた.そこで,本研究では熱処理を変えることにより,種々の残留オーステナイト量を含有する合金白鋳鉄を作製し,それらの電磁現象の変化を測定することにより,非破壊的に鋳鉄中の残留オーステナイト量を測定する小型センサの開発を行うとともに,それを解析するシステムの開発を行った.開発した小型センサは約20Wmmx25Lmmx20Hmmで「コ」の字をしており,これに励起コイル及び検出コイルが巻かれている.励起コイルに交流電流を流し,そのときの検出コイルに得られた誘導電圧を検出する.残留オーステナイト量が異なると,誘導電圧が変化するので,これを解析することにより,材料内の残留オーステナイト量が評価できた.
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