研究課題/領域番号 |
20560732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
松本 陽子 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (00133562)
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研究分担者 |
後藤 浩一 崇城大学, 生物生命学部, 准教授 (30279377)
市原 英明 崇城大学, 生物生命学部, 助教 (70369114)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リポソーム(複合脂質膜) / がん化学療法 / 糖 / 脂質 / アポトーシス / 細胞膜 |
研究概要 |
本研究テーマで用いた複合脂質膜(ハイブリッドリポソーム)は、ベシクル分子とミセル分子を緩衝水溶液中で超音波照射するだけで得られ、さらに、素材や組成比の選択によりサイズ、相転移温度、膜流動性や疎水性などの物性のコントロールが可能な機能性新素材である。本研究では、糖含有HLのがん治療に関する以下の興味深い知見が得られた。 (A)ラクトース骨格を有する界面活性剤(LactC_<10>)は、β-lactoseoctaacetate(Ac-Lact)のグリコシル化と脱アセチルによって得られたdecyl-β-lactoheptaacetate (Ac-LactC_<10>)からの効率的な合成に成功した。 (B)ラクトース骨格を有するLactC_<10>含有三成分HL (HL/LactC_<10>)のヒト肝臓がん細胞(Hep-G2、Huh-7)に対する制がん効果について検討したところ、二成分HLのIC50より小さかった。 (C)HL/LactC_<10>の固定水層(TFAL)は、二成分HLの約2倍であり、HL/LactC_<10>の抑制性作用が、がん細胞における水和と関連がある可能性が明らかになった。 (D)HL/LactC_<10>が、Hep-G2とHuh-7細胞に対してアポトーシスを誘導することが明らかになった。 適切な固定水層の厚さを持つLactC_<10>含有三成分HL(HL/LactC_<10>)のヒト肝臓がん細胞に対する増殖抑制効果と水和との関係の重要性を初めて実証した。
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