研究課題/領域番号 |
20570007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・ゲノム動態
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
日高 真純 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80238310)
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連携研究者 |
中津 可道 九州大学, 医学(系)研究院, 准教授 (00207820)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | DNA損傷 / アルキル化剤 / アポトーシス / 遺伝子トラップ法 / 突然変異 / 発がん抑制 / 分子遺伝学 / ミスマッチ修復タンパク質 |
研究概要 |
DNAのアルキル化損傷の一つであるO^6-メチルグアニンは突然変異を誘起するが、高等生物はこの損傷を持つ細胞にアポトーシスを誘導することでゲノムの安定性を維持している。その分子機構を明らかにするために、我々はジーントラップ法を用いて、アルキル化剤MNUに対し高感受性を示すMgmt^<-/->細胞からMNU耐性を獲得した変異細胞株を分離し、その解析より新規アポトーシス誘導遺伝子Mapo1を同定した。Mapo1欠損変異株は、アルキル化剤処理後もアポトーシス誘導の指標であるミトコンドリアの膜透過性の亢進やカスパーゼ3活性の上昇は見られなかった。また、免疫沈降実験によりMAPO1は細胞内においてFLCNとAMPKと複合体を形成していることが明らかになった。それらの遺伝子に対するsiRNAを導入し遺伝子発現を抑制したところ、いずれの遺伝子のノックダウン細胞においても、sub-G1 DNA量をもつ細胞の割合が有意に低下した。これらの結果は、MAPO1-FLCN-AMPK複合体がO^6-メチルグアニンにより誘導されるアポトーシス経路で重要な機能を果たしていることを強く示唆している。
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