配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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研究概要 |
本研究では有孔虫.共生紅藻系に注目し, 共生紅藻と宿主有孔虫がどのように共生関係を成立・維持してきたのかを解明する事を目的として実施した。世界各地から有孔虫を採集し, 共生紅藻を単離培養して, 宿主有孔虫, 共生紅藻それぞれの系統解析を行った。系統解析の結果, 共生紅藻は単系統で, 先行研究で同定されていた種(チノリモ)とは全く別系統(新種)であることが明らかとなった。一方, 共生紅藻を維持する宿主有孔虫も, すべて単系統群であったことから, 紅藻を共生するという機構は, ペネロプリス科有孔虫の祖先的な位置で獲得されたものであることが明らかとなった。しかし, 同所的に生育する別種の有孔虫から採集された共生紅藻は, 地理的に遠い同種の有孔虫内の共生藻よりも近縁であることから, 宿主有孔虫は進化の過程で何度か共生藻を入れ替えながら, 分布を拡大してきた可能性が示唆された。
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