研究課題
基盤研究(C)
カルノシン(βアラニル-L-ヒスチジン)は哺乳類の筋肉や脳などに高濃度で存在するジペプチドで、抗酸化作用などがあるといわれているが、生理機能は不明の点が多い。また、生合成、分解に関る酵素類についても最近まで明らかではなかった。本研究では、カルノシンの機能の一端を明らかにする目的で、最近我々が見出したカルノシン分解酵素CNDP2の立体構造、生化学的性質、生体内分布の解析を行った。まず、X 線解析などによりCNDP2の立体構造を決定し、その構造的特徴を明らかにした。さらに、視床下部のヒスタミンニューロンに高濃度で存在することを明らかにし、カルノシンのCNDP2による分解がヒスタミン合成の基質の供給に寄与している可能性を示した。
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