新規RNAポリメラーゼII結合因子による遺伝情報発現の協調的制御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 20570162
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 分子生物学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 広瀬 豊 富山大学, 大学院・医学薬学研究部(薬学), 准教授 (00218851)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 遺伝子発現調節 / 転写 / RNAポリメラーゼII / リン酸化 / WWドメイン / 遺伝子発現 / RNAプロセシン / PCIF1 / Pin1 / RNAプロセシング / 遺伝情報発現調節

研究概要

RNAポリメラーゼII(Pol II)は、DNA遺伝情報をRNAに転写する酵素である。Pol IIのC-末端領域(CTD)は転写中にリン酸化され、遺伝子発現調節に重要な役割を果たしている。近年私は、リン酸化CTDに特異的に結合する新規ヒト因子PCIF1を同定した。本研究では、PCIF1の遺伝子発現調節における機能を解析した。その結果PCIF1は、転写初期段階のPol IIに遺伝子プロモーター近傍で結合し、Pol IIのリン酸化状態を制御していることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] A HIRA Complex Subunit Hip3 Plays an Important Role for Silencing of Meiosis-specific Genes in Schizosaccharomyces pombe (2011)
  • 著者名/発表者名: Mizuki F, Tanaka A, Hirose Y, Ohkuma Y
  • 雑誌名: PLos One Vol.6, No.4
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enhancing recombinant protein production in human cell lines with a constitutive transport element and mRNA export proteins (2011)
  • 著者名/発表者名: Aihara Y, Fujiwara N, Yamazaki T, Kambe T, Nagao M, Hirose Y, Masuda S
  • 雑誌名: J Biotechnol. 153
  • NAID: 120003072129
  • 査読あり
• [雑誌論文] Enhancing recombinant protein production in human cell lines with a constitutive transport element and mRNA export proteins. (2011)
  • 著者名/発表者名: Aihara Y.
  • 雑誌名: J Biotechnol. 巻: (in press,in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] A HIRA Complex Subunit Hip3 Plays an Important Role for Silencing of Meiosis-specific Genes in Schizosaccharomyces pornbe (2011)
  • 著者名/発表者名: Mizuki F.
  • 雑誌名: PLos One 巻: (in press,in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] RNAポリメラーゼII-CTDリン酸化制御による遺伝子発現過程の協調機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 雑誌名: 生化学 82巻、3号 ページ: 221-231
• [雑誌論文] RNAポリメラーゼII-CTDリン酸化制御による遺伝子発現過程の協調機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 雑誌名: 生化学 巻: 82 ページ: 221-231
• [雑誌論文] Prolyl isomerase Pinl shares functional similarity with phosphorylated CTD interacting factor PCIF1 in vertebrate cells. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yunokuchi I, Fan H, Iwamoto Y, Araki C, Yuda M, Umemura H, Harada F, Ohkuma Y, Hirose Y
  • 雑誌名: Genes Cells 14 ページ: 1105-1118
  • 査読あり
• [雑誌論文] RNAポリメラーゼII-CTDリン酸化制御による転写とmRNAプロセシングの共役 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 雑誌名: 蛋白質・核酸・酵素 54巻 ページ: 2080-2085
• [雑誌論文] Prolyl isomerase Pin1 shares functional similarity with phosphorylated CTD interacting factor PCIF1 in vertebrate cells (2009)
  • 著者名/発表者名: Yunokuchi I.
  • 雑誌名: Genes to Cells 14 ページ: 1105-1118
  • 査読あり
• [雑誌論文] RNAポリメラーゼII-CTDリン酸化制御による転写とmRNAプロセシングの共役 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 雑誌名: 蛋白質・核酸・酵素 54 ページ: 2080-2085
• [雑誌論文] Human mediator kinase subunit CDK11 plays a negative role in viral activator VP16-dependent transcriptional regulation. (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsutsui T, Umemura H, Tanaka A, Mizuki F, Hirose Y, Ohkuma Y
  • 雑誌名: Genes Cells 13 ページ: 817-826
  • 査読あり
• [雑誌論文] Human phosphorylated CTD-interacting protein, PCIF1, negatively modulates gene expression by RNA polymerase II. (2008)
  • 著者名/発表者名: Hirose Y, Iwamoto Y, Sakuraba K, Yunokuchi I, Harada F, Ohkuma Y
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res.Commun 369 ページ: 449-455
  • 査読あり
• [雑誌論文] Mouse nucleolin binds to 4.5S RNA_H, a small noncoding RNA. (2008)
  • 著者名/発表者名: Hirose Y, Harada F
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res.Commun 365 ページ: 62-68
  • 査読あり
• [雑誌論文] Human phosphorylated CTD-interacting protein, PCIF1, negatively modulates gene expression by RNA polymerase II (2008)
  • 著者名/発表者名: Hirose, Y.
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Comm. 369 ページ: 449-455
  • 査読あり
• [学会発表] メディエーター複合体サブユニットの転写制御における機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 西谷紗織
  • 学会等名: 日本薬学会北陸支部第122回例会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2010-10-22
• [学会発表] 脊椎動物CTDフォスファターゼSsu72の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 和仁翔太郎
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] リン酸RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 石黒尋保
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] WWOXとmRNA前駆体ポリ(A)付加因子の相互作用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 熊野御堂悠
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] メディエーター複合体の2種のキナーゼサブユニットによる転写活性化と抑制という正反対の機能 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大熊芳明
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] 脊椎動物リン酸化RNAポリメラーゼII結合因子PCIF1の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 学会等名: 第32回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
  • 発表場所: 富山大学
• [学会発表] ヒト癌細胞における選択的ポリ(A)付加制御の分子機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 熊野御堂悠
  • 学会等名: 第12回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 脊椎動物CTDフォスファターゼSsu72の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 和仁翔太郎
  • 学会等名: 第12回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 脊椎動物CTDフォスファターゼSsu72の機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 和仁翔太郎
  • 学会等名: 第12回日本RNA学会岸会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 脊椎動物リン酸化RNAポリメラーゼII結合因子PCIFIの機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 学会等名: 第32回生体膜と薬物の相互作用シンポジウム
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] リン酸RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIFIの機能解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 石黒尋保
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会・第83回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] ヒトPin1およびWWOXの新規核内標的因子の探索 (2009)
  • 著者名/発表者名: 熊野御堂悠
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] ニワトリDT40細胞株を用いたリン酸化CTD結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 長田愛乃
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] リン酸化RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩本悠
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 脊椎動物CTDフォスファターゼSsu72の遺伝子発現制御における機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 脊椎動物CTDフォスファターゼSsu72の遺伝子発現制御における機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 和仁翔太郎
  • 学会等名: 第82回日本生化学学会大会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] ニワトリDT40細胞株を用いたリン酸化CTD結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 長田愛乃
  • 学会等名: 第11回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 新潟
• [学会発表] リン酸化RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩本悠
  • 学会等名: 第11回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 新潟
• [学会発表] CTDフォスファターゼSsu72の遺伝子発現制御における機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 学会等名: 第11回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 新潟
• [学会発表] リン酸化RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩本悠
  • 学会等名: 遺伝情報DECODE・冬のワークショップ
  • 発表場所: 越後湯沢
• [学会発表] 脊椎動物リン酸化RNAポリメラーゼII制御因子の機能解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 学会等名: 遺伝情報DECODE・冬のワークショップ
  • 発表場所: 越後湯沢
• [学会発表] Functional characterization of the vertebrate phosphorylated CTD-interacting protein PCIF1 (2009)
  • 著者名/発表者名: 広瀬豊
  • 学会等名: 11th Cold Spring Harbor Meeting on Mechanisms of Eukaryotic Transcription
  • 発表場所: Cold Spring Harbor(NY)
• [学会発表] Functional characterization of the vertebrate phosphorylated CTD-interacting protein PCIF1. (2009)
  • 著者名/発表者名: Hirose Y.
  • 学会等名: 11th Cold Spring Harbor Meeting on Mechanisms of Eukaryotic Transcription
  • 発表場所: Cold Spring Harbor(NY)
• [学会発表] リン酸化RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩本悠
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] ニワトリDT40細胞株を用いたリン酸化CTD結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長田愛乃
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] 脊椎動物CTD脱リン酸化酵素Ssu72の遺伝子発現制御における機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山本真也
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Opposite functions in transcriptional activation by two kinase subunits of Mediator complexes (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohkuma Y
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] メディエーター複合体サブユニットhMed18の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 梅村啓靖
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] 転写制御におけるメディエーター複合体サブユニットMED15の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中坪拓也
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] ヒト転写抑制型コファクター・Gdown1の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大湊愛
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] Functional study of novel Mediator kinase subunit CDK11 in transcriptional regulation (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsutsui T
  • 学会等名: The 21st Naito Conference on Nuclear Dynamics and RNA
  • 発表場所: 長野
• [学会発表] リン酸化RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩本悠
  • 学会等名: 第10回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] 脊椎動物CTD脱リン酸化酵素Ssu72の遺伝子発現制御における機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山本真也
  • 学会等名: 第10回日本RNA学会年会
  • 発表場所: 札幌
• [学会発表] リン酸化RNAポリメラーゼII結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩本悠
  • 学会等名: 第81回日本生化学学会大会、合同大会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] ニワトリDT40細胞株を用いたリン酸化CTD結合蛋白質PCIF1の機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長田愛乃
  • 学会等名: 第81回日本生化学学会大会、合同大会
  • 発表場所: 神戸