研究課題/領域番号 |
20570194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
増田 道隆 独立行政法人国立循環器病研究センター, 細胞生物学部, 室長 (00190364)
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連携研究者 |
武田 壮一 独立行政法人国立循環器病研究センター, 心臓整理機能部, 室長 (80332279)
BEN Ammar Youssef 富士フイルム, 解析技術センター, 研究員 (90463273)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 生体膜 / バードメイン / チロシンキナーゼ / タンパク質構造 / ナノバイオ / 生体分子 / BARドメイン |
研究概要 |
生体膜の平坦な部分からチューブ状膜構造が陥入する現象は、膜小胞輸送やオルガネラの形成過程など、よく見られる膜のダイナミックな動きである。バードメイン二量体のバナナ型の構造は、膜をチューブ状に変形させるように特化した膜結合タンパク構造である。Fer/Fesバードメインは、そのC-末側にコイルドコイル(CC)ドメインがあり、例外的に膜結合・変形能が非常に弱い。本研究では、FerのN-端半分の結晶構造を決定し、バードメインとCCドメインが一体となって、バナナ型の二量体を作っていることを明らかにした。CCドメインは膜結合表面に干渉する位置にはなかった。しかし、既知のバードメインとの構造比較から、膜結合に関与しない位置にあるが、進化的に保存されている2つのアミノ酸残基に気づいた。この2つがFer/Fesでは保存されておらず、逆に、この2つを保存されているアミノ酸に変異させると効率的にチューブ形成が起こった。これは、バードメインの膜変形機能の全く新しい知見である。
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