研究課題
基盤研究(C)
ソバ種子タンパク質の組成変動を詳細に解析することにより、ソバの優れた特性を損なうことなくアレルゲン性を低下させるための基礎的知見を得ることを目的とした。特にソバの主要な貯蔵タンパク質である13Sグロブリンに着目し、2D-PAGE法やイネグルテリン抗体とダイズグリシニン抗体を組み合わせたタンパク質解析、ならびに13Sグロブリンα鎖に見出された反復挿入配列部位を増幅するPCR法により、(i)13Sグロブリンの多くはメチオニン含有率の低いサブユニットから構成されること、(ii)13Sグロブリンα鎖の変異の大部分は反復挿入配列の長さの違いで説明できることを見出した。さらに、(iii)反復挿入配列を有しないα鎖はトリプシンに対する消化性が低く、アレルゲン性が他のα鎖と異なる可能性が示唆された。一方、窒素・硫黄施肥条件を変えて栽培した自殖性ソバ種子のサブユニット組成に、本研究の条件下では変動は見出されなかった。
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I. Riceplantsinsandysoilandhydroponic cultures. Journal of Crop Research in Press
ページ: 56-56
Journal of Crop Research
巻: 56(印刷中)