研究課題
基盤研究(C)
複雑な天然有機化合物の構造解析、主として、1)プロトンープロトンのシグナルの重なり合う領域でのプロトンープロトンのスピン結合定数を観測する、2)high orderスピン系を解析する、3)プロトンー炭素間の遠隔スピン結合定数を観測する、という三点に重点をおいた新しい測定法の開発を目的とした。第一は、プロトンープロトンのスピン結合による複雑なスピン系を単純化する方法として、Selective J-resolved HMBC法の開発をした。この方法は、隣接プロトンをすべてdecouplingし複雑なスピン系に置いても目的とするlong range JCHの観測を可能とした。さらに、新しくSelective-COSY-J-resolved HMBC法の開発に取り組んだ。この方法は感度の低い観測困難なプロトンの感度を如何に高めるかという観点から開発された。その結果、従来観測困難なプロトンでのlong range JCHの測定を可能にすることが出来た。第二はシグナルが重なっている場合や化学シフトが接近したhigh orderスピン系ではプロトンープロトン、スピン結合定数の解析は困難になる。この問題を解決する方法としJ-resolved HMQC法を報告してきた。しかし、multipletに分裂したhigh order spin系ではfirst orderスピン結合であってもspinの解析は困難となる場合がある。この問題を解決する方法としてselective pulseを検討し、Selective J-resolved HMQC-1,-2を開発した。
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