研究概要 |
本研究では炎症抑制活性を持つsarcodonin Jの合成とsarcodonin Aの構造変換により炎症抑制活性の構造活性相関の研究を行った。Sarcodonin J(1)の合成では,出発物質として調製が容易な(-)-Wieland-Miescher ketoneを用いて,Negishiカップリング等を用いてシクロペンテン部分を構築し1,4付加でメチル基を導入し,環拡大反応による7員環の構築を行い,ほぼ合成経路を確立できた。一方,sarcodonin Aの構造変換では14位の水酸基が炎症抑制活性には極めて重要であることを見出した。
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