研究課題/領域番号 |
20580144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
大熊 廣一 東洋大学, 生命科学部, 教授 (30297733)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 抗酸化活性 / 抗酸化能 / 活性酸素 / スクリーン印刷電極 |
研究概要 |
本研究は、電気化学的手法によりスクリーン印刷で作製したカーボンインク電極上に活性酸素(O_2^-)を発生させ、不均化反応によって変換された過酸化水素を500μmオーダーの微小距離に対向する同様の電極で高効率に検出する方法を利用して、現場レベルでの抗酸化活性測定を可能にするディスポーザブル型の「抗酸化活性測定システムの開発とその高感度化」である。この方法は、酵素や特別な試薬を用いない簡便迅速な抗酸化活性測定方法である。これは、μmオーダーの微小距離に一組の電極を配置し、一方の電極上で電気化学的にO_2^-を発生させる。発生したO_2^-は不均化反応により過酸化水素を生成し、拡散によって微小距離にある他方の電極上に到達し、酸化されて応答電流が発生する。ここに抗酸化性物質が存在すると、O_2^-を捕捉し、O_2^-の定常的拡散が抑制され、不均化反応によって発生する過酸化水素量が減少する。この減少する過酸化水素量を検出することにより、その物質が有する抗酸化活性を測定する。 本研究では、この測定システムを構築して、特性評価・最適条件の検討を行なった。また、カテキン標準液、緑茶、紅茶、ワインあるいは各種野菜の抗酸化活性を測定し、従来法であるDPPH法と比較検討した結果、両者に良好な相関関係が認められた。本システムが酵素や特別な試薬を用いない簡便迅速な抗酸化活性測定法として有望であり、この結果は、これまで分光光度計、ESR、CL-HPLCなど高額な測定機器を駆使して、実験室レベルで行ってきた分析が現場レベルで実現できることを示唆している。
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