配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
研究概要 |
単細胞窒素固定ラン藻を生息海域で検出するための細胞免疫学的手法を開発した。開発した手法を用いて,黒潮海域の3地点(愛媛県沖,宮城県沖,台湾沖)から海水を採取し,単細胞窒素固定ラン藻の検出を行った。また,試料中DNAを鋳型に窒素固定酵素・16SrRNA遺伝子をPCR増幅・塩基配列決定し,遺伝子由来生物の検索を行った。開発した手法による窒素固定単細胞ラン藻の検出が可能であった。採取地点のうち愛媛県沖・宮城県沖の海水からは細胞免疫学的手法・DNA解析いずれの方法でも単細胞窒素固定ラン藻はほとんど検出されなかった。一方,台湾沖黒潮上流海域の試料からは海水1リットルあたり0.5~1.5×10^3細胞の単細胞窒素固定ラン藻が検出された。愛媛県沖・台湾沖試料から,単細胞窒素固定ラン藻の分離株をそれぞれ1株ずつ(UWA1,TW3)作成した。両者は,形態的特徴と16S rRNA,窒素固定酵素遺伝子部分塩基配列から,Gloeothece属(UWA1)とCyanothece属(TW3)と同定された。
|