研究課題/領域番号 |
20580315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
山本 静雄 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (40130900)
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研究分担者 |
福山 正文 麻布大学, 環境保健学部, 教授 (40075932)
古畑 勝則 麻布大学, 環境保健学部, 准教授 (00308305)
栗林 尚志 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (00386799)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 機能性物質 / 受動免疫 / 腸管出血性大腸菌 / 初乳抗体 / ウシ / 感染症 / 免疫学 / イヌ |
研究概要 |
ビーグル犬へ免疫初乳抗体あるいは免疫したウシから採取した血清抗体を経口投与した結果、腸管内における免疫初乳抗体の活性は投与2時間後まで変化しなかったが、血清抗体の活性は投与1.5時間後までに投与前の15%に低下した。また、免疫初乳抗体を経口投与したビーグル犬の腸管内から採取した免疫初乳抗体の活性を各クラス別に比較した結果、投与2時間後ではS-IgAは変化を認められなかったが、IgGあるいはIgMの活性は低下した。さらに、Escherichia coli O157:H7を接種したビーグル犬へ初乳乳清あるいは免疫初乳抗体を投与した後の糞便中のVT2量は、初乳乳清を投与したビーグル犬では徐々に減少したが接種5日後に再び上昇した。しかし、免疫初乳抗体を投与したときの糞便中のVT2量は免疫初乳抗体投与前に比べ有意に減少した。VT2を投与したマウスへ免疫初乳抗体より分離した各免疫グロブリンクラス、血清抗体、免疫初乳抗体を経口投与した。その結果、対照群として生理食塩水を経口投与したマウスは全例が死亡した。しかし、S-IgA、IgM、免疫初乳抗体を経口投与したときの生存率はいずれも93.3%であり、IgGあるいは血清抗体を経口投与した群での生存率はそれぞれ80%あるいは60%であった。これらの結果から、VTに対する免疫初乳抗体は、動物腸管内において蛋白分解酵素に抵抗性を示し、VTの活性を中和することが可能であることが明らかにされた。
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