研究課題/領域番号 |
20580336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
福士 秀悦 感染研, 研究員 (80373398)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | SARS-CoV / コロナウイルス / SL-CoV / レセプター / コウモリ |
研究概要 |
本研究の目的は、コウモリから検出された、SARSコロナウイルス(SARS-CoV)に近縁のSARS-LIKEコロナウイルス(SL-CoV)の感染性を解析し、どのような動物種にSL-CoVが感染可能なのか明らかにすることである。平成20年度は、SL-CoVの感染性を解析するためのツールを得るため、SL-CoV Sを被ったVSVシュードタイプを作製した。まず、SL-CoVのS遺伝子cDNAを哺乳動物細胞発現用ベクターにクローニングした。このプラスミドを293T細胞にトランスフェクションし、ウェスタンブロットによりSL-CoV Sタンパク質の発現を確認した。次にSL-CoV Sを発現させた293T細胞にVSV-Gを被ったVSVシュードタイプを種ウイルスとして感染させ、培養上清からSL-CoV Sを被ったVSVシュードタイプ(VSV-SL-S)を回収した。SL-CoV Sのさまざまな変異欠失体を持つシュードタイプも同様の手法で作製した。これらのVSVシュードタイプをVero E6、コウモリ由来BKT1、およびACE2を発現するBHK細胞に接種したところ。いずれの細胞にも感染しなかった。これらの結果からSL-CoVはSARS-CoVとは異なり、ACE2をレセプターとして使用しないと考えられた。また、Vero E6,コウモリ由来BKT1にはSL-CoVのレセプターは発現していないと考えられた。今後、さらに多くの培養細胞を用いてVSV-SL-Sの感染性を解析することにより、コウモリに常在していたSL-CoVがどのような中間宿主をへて、どのようなメカニズムでヒトに伝播するSARS-CoVになったのか解明する手がかりになる。
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