研究課題/領域番号 |
20580355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高木 光博 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (40271746)
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研究分担者 |
宇野 誠一 鹿児島大学, 水産学部, 准教授 (50381140)
音井 威重 山口大学, 連合獣医学研究科, 教授 (30311814)
宮本 明夫 帯広畜産大学, 畜産学研究科, 教授 (10192767)
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連携研究者 |
音井 威重 山口大学, 農学部, 教授 (30311814)
宮本 明夫 帯広畜産大学, 畜産学研究科, 教授 (10192767)
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研究協力者 |
FINK-GREMMELS Johanna ユトレヒト大学, 獣医学部, 教授
川村 理 香川大学, 農学部, 教授
國師 恵美子 鹿児島大学, 大学院・連合農学研究科
志賀 慧 鹿児島大学, 農学部・獣医学科
蓮沼 浩 山口大学, 大学院・連合獣医学研究科
松本 大策 シェパード中央家畜診療所
岡本 光司 鹿児島県曽於農業共済組合, 家畜診療所
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ウシ / ブタ / マイコトキシン / ゼアラレノン / 尿 / 卵胞液 / 尿サンブル / 卵胞液サンプル / マイコトシキン吸着剤 / 尿サンプル / LC / MS |
研究概要 |
ゼアラレノン(ZEN)はFusarium属真菌により産生されるエストロジェン類似作用を持つマイコトキシン(MT)の1種であり、ZENに汚染された飼料を家畜が摂取すると、消化管から吸収されて一部が代謝された後、その代謝物とともに尿中に排出される。これまでに、尿中ZEN濃度をモニターすることで、牛群における給与飼料からのZEN摂取状況の把握が可能となり、ウシ生産現場における比較的簡易な日常のモニタリング法として有用であることを初めて実証するとともに、肥育牛群で特に高い尿中ZEN 濃度を示す群が存在したことから,生産現場においては,今後飼料中MT濃度を含めた継続的なMTのモニタリングが必要であることを報告した。また、尿中ZEN濃度をモニターすることで、飼料へのMT吸着剤添加効果の客観的評価が可能となること、およびMT吸着剤の添加方法がその効果に影響を与える可能性を示唆した。さらに、ウシおよびブタ卵胞液からZENおよびその代謝物を検出し、経口摂取後腸管から吸収されたZENが血流を介して卵胞液中へ侵入することを初めて確認し、卵胞発育や卵子成熟への影響も起こりうる可能性を示した。また血中エストロジェン濃度と同等レベルのZENを含む卵胞液サンプルも存在したことから、内分泌撹乱物質として繁殖性に影響を与える可能性も示唆した。
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