研究課題/領域番号 |
20590221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 名古屋学芸大学 |
研究代表者 |
久場 健司 名古屋学芸大学, 栄養学部, 教授 (60080561)
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研究分担者 |
久場 雅子 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 准教授 (90351212)
早戸 亮太郎 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 助教 (60440822)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2010年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 褐色脂肪細胞 / ミトコンドリア / 滑面小胞体 / Ca^<2+>遊離 / 容量性Ca^<2+>流入 / β_3受容体活性 / アドレナリン受容体 / 細胞内Ca / 肥満 / 胆汁酸 / 高脂肪食 / UCP蛋白 |
研究概要 |
β_3受容体活性化を介するミトコンドリアからのCa^<2+>遊離により滑面小胞体(ER)からのCa^<2+>遊離と細胞膜でのCa^<2+>流入に至る一連の連関機構の更なる解析を行った。 1)ミトコンドリアとERの隣接:ローダミンBの蛍光とカメレオンの蛍光を同時測定により、ミトコンドリアとERが交互に隣接して存在することを証明した。 2)ミトコンドリアからのCa^<2+>遊離の活性化にUCP1が関与することの証明: a)UCP1のSiRNAを褐色脂肪細胞に負荷し、UCP1のmRNAの翻訳を阻害することにより、β_3受容体活性化によるCa^<2+>応答がほぼ消失することが証明された。 b)UCP1ノックアウトマウスの褐色脂肪組織からβ_3応答を記録し、野生型の1/3以下に抑制されていることを証明した。同時に行ったRT-PCRにより、UCP2の発現が少し増加しUCP1の役割を代償していることが解った。 c)β_3応答にプロテインキナーゼA(PKA)が関与すること:PKAの阻害剤であるH89はβ_3応答をほぼ完全に抑制することを証明した。 d)β_3受容体活性化によるERからのCa^<2+>遊離がβ_3受容体に連関するアデニレートサイクラーゼ(タイプ6)とIP3受容体の連関による可能性を、RT-PCRによりこのタイプ6が存在しないことにより否定した。 3)ERからのCa^<2+>遊離による容量性Ca^<2+>流入には、TRPC2又はTRPC6の陽イオン透過チャンネルが関与することを、陽イオン透過チャンネルの阻害剤(2APBとルトネウムレッド)の効果とRT-PCRにより示唆した。
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