研究分担者 |
大森 泰文 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90323138)
榎本 克彦 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20151988)
山本 洋平 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (70400512)
西川 祐司 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (90208166)
吉田 正行 秋田大学, 医学部, 助教 (40451645)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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研究概要 |
本研究ではintegrin β4が,ヒト前立腺癌において,進展を促進するように働いていると予想し,その仮説を検討する目的で,ヒト前立腺癌培養細胞DU145やLNCapにおいて,β4がどのような役割を担っているのか,またヒト前立腺癌組織における,β4とその関連分子の発現はどうなのか,などについて検討した.ヒト前立腺癌細胞において,β4はErbB2やc-Metと結合し,そのチロシンリン酸化を増強させて,in vitroにおける増殖や浸潤の増強,アポトーシスの抑制,さらにin vivoでの腫瘍増大に関与していることが判明した.またヒト前立腺癌組織において,免疫染色にてβ4の発現を検討したところ,半数以上の症例で腫瘍細胞に発現が認められ,β4を発現している腫瘍細胞は,ErbB2やc-Metも発現していることが多いことが判明した.以上から,β4が,ヒト前立腺癌において,ErbB2やMetシグナリングと関わり,腫瘍の進展を促進するように働いている可能性が示唆された.
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