研究課題/領域番号 |
20590372
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
今井 康雄 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10342651)
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連携研究者 |
上田 善彦 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50151808)
赤坂 圭一 獨協医科大学, 医学部, 助教 (50364542)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 分子病理 / 抗癌剤感受性・副作用発症予測 / 遺伝子診断 / 病理学 |
研究概要 |
ABCG2は半分子型ABCトランスポーターで、gefitinibを細胞外に排泄する。ABCG2は種々の幹細胞や消化管粘膜、血管内皮細胞に発現しgefitinibの有害事象発症に関与する可能性が示唆されている。ABCG2にはC376TとC421Aという機能低下・喪失型遺伝子多型が存在する。我々はgefitinibを250 mg/日経口投与された日本人の非小細胞肺癌患者75名を対象にABCG2遺伝子多型を解析し、その副作用発症との関連を調べた。野生型は34例、少なくとも1本のアレルに多型を認める変異型は41例に認められ、各群で臨床的背景に有意差を認めなかった。しかし急性肺障害(野生型4/変異型2)、肝機能障害(5/8)、下痢(10/12)、皮膚症状(26/30)の発症にも有意差を認めなかった。大腸癌株DLD-1に野生型ABCG2とC421A変異ABCG2のcDNAを強制発現させるとmRNA発現レベルは同様だがC421A導入細胞では蛋白質発現が野生型の1/2であり、SN-38に対して野生型より高感受性を示したがgefitinibに対する感受性は同様であった。以上の結果からEGFRシグナル伝達系の支配を強く受けない細胞・組織ではgefitinibの有害事象に対するABCG2遺伝子多型の影響は少ないと考えられた。
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